インターネット字書きマンの落書き帳
二人だけの秘密な関係(みゆしば・BL)
何故か最近、過去に書いてしばらく書いていなかった作品の拍手があるので……。
基本的に表には出せない話を、こっそりと置いておきます!
平和な世界線で普通に付き合っている手塚×芝浦の話ですよッ。
この作品は、過去にとある他のSNSに載せていたんですけれども……。
そのSNSが何かそこそこの焼け野原になってしまったので、行き場所がなくなってしまい宙に浮いていたので、元々あったこのBlogに戻したって事です♥
ひょっとしたら過去に書いた作品と同じのをUPしているかもだけど許してくれ。
拍手くれた人ありがとう。
キミの拍手で過去の作品をサルベージする気持ちになれたよ。
でもごめんな。
キミの好みとは全然違う、芝浦のこと監禁して悦に浸るような手塚が出る作品だよッ……。
基本的に表には出せない話を、こっそりと置いておきます!
平和な世界線で普通に付き合っている手塚×芝浦の話ですよッ。
この作品は、過去にとある他のSNSに載せていたんですけれども……。
そのSNSが何かそこそこの焼け野原になってしまったので、行き場所がなくなってしまい宙に浮いていたので、元々あったこのBlogに戻したって事です♥
ひょっとしたら過去に書いた作品と同じのをUPしているかもだけど許してくれ。
拍手くれた人ありがとう。
キミの拍手で過去の作品をサルベージする気持ちになれたよ。
でもごめんな。
キミの好みとは全然違う、芝浦のこと監禁して悦に浸るような手塚が出る作品だよッ……。
『秘蜜』
買い物袋を下げ、手塚はいつもよりゆっくりとアパートまでの道のりを歩く。
月の無い夜は、乏しい外灯がアスファルトを照らしていた。
袋の中に入っているのはビールに蜂蜜、それとミックスナッツだ。
正直な事をいえば、どれもすぐに必用なものではない。手塚は毎日酒を飲むタイプでも無かったし、蜂蜜だって急に必用なものではない。むしろ普段なら買わないような品物だ。ナッツ類に関しては完全に目に入ったから手にとっただけであり欲しいと思ったものでもない。
そもそも今日はコンビニに行くほどの用事など一つもなかったのだが、そんな意味のない買い物に出た事には大きな理由と秘密が存在した。
手塚は自分の部屋まで来ると、深く呼吸を吐いてから何も言わずに部屋へと入る。
鍵の回る音、ドアノブが動く金属の音がやけに響く中、電気を消した部屋に一つの影が蠢いていた。
「誰っ……誰だよ。手塚? ……手塚だよなっ」
ソファーのある場所から芝浦の声がしたが、手塚は返事もせず部屋に入る。
室内の灯りは最小限にまで絞っていたから殆どモノの輪郭しかわからなかったが、それでも自分の部屋だ。さほど迷う事なく冷蔵庫を開け、ビールを中に入れた。ナッツと蜂蜜はそのままテーブルの上でもいいだろうと思い袋のままテーブルへと置く。
「手塚? なぁ、手塚なら返事してくれって……」
ソファーの上から不安そうな声がするが、手塚は無言のまま闇を歩く。
そして漠然と、以前城戸とした話を思い出していた。
『手塚、よく芝浦と付き合ってて怒らないでいられるよな。あいつ、しょっちゅう人の事バカにしたような話し方するし、すぐ誰かを挑発するような所あるだろ? いかにもSっぽいってか、いい性格してるって感じなのにさ』
確か、城戸はそう言っていたか。
かく言う城戸も芝浦の奔放な行動に対して怒りや憤りを露わにして見せるが、本気で怒ったりはしないからよく付き合ってると思うが、それは城戸が芝浦の挑発はあくまで冗談であり、本気でやるつもりがないのを理解している寛容な大人だからだろう。
だが城戸が芝浦の事を『サディスト』だと思っているのならそれは勘違いだ。むしろ芝浦は他人を責め立てるより、誰かに責め立てられる方がよっぽど悦ぶのだから。
最もその勘違いを訂正する必要はない。本当の事は、手塚だけが知っていればいいからだ。
「手塚……返事してくれって。なぁ……」
声を震わせながら芝浦は必死に手塚の姿を求める。その声を聞きながら、手塚はソファーの開いてる空間へ腰を下ろした。
「っ……誰。誰だよ……」
ソファーの上に横になっていた芝浦は、身を縮めて警戒する。
無理もないだろう。 この部屋は薄暗く目が慣れてようやくモノの様子がうっすらと把握できるような状態なのに、今の芝浦は目隠しをされいる上その手足をきつく縛られているのだから。
自分では思うように身体が動かせない状態で、物言わぬ誰かが部屋に入り存在するというだけでも不安と恐怖をかき立てられるはずだ。例えそれが家主である手塚本人である可能性が一番高いとしても、1%に満たない『もしも、そうじゃなかったら』という空想は恐れを募らせる。
身を強張らせ恐れる芝浦の頭を撫でてやれば、芝浦はやっと人心地ついたような声を出した。
「やっぱり手塚なんだな。よかった……流石にこの格好で空き巣でも入られたら、どうにもならないからさぁ……」
手塚はその声を聞きながら芝浦の身体を撫でる。
目隠しはきつく縛ったはずだったが、手塚が出かけている間に不安で思ったより身体を動かしていたのだろう。幾分か緩くなっているのがわかる。
手足は布をかませてから芝浦が部屋に置きっ放しにしたネクタイで縛ったものだ。挟んだ布があるから肌を傷つける事はないだろうが、それでも縛った痕は残るだろう。
(……足首の痕は気付かれなくても、手首の痕は誰かに気付かれるかもしれないな。まぁ、それを俺が気にする事はないか)
手の戒めがほどけていないか確認すると、手塚は芝浦の身体を抱き上げるように起こしてからソファーに座らせてやれば、芝浦はその胸や手に顔を近づけ、微かに匂いを確かめる。
「ん……やっぱり手塚の匂いがする。手塚……なんだよな」
もう黙っている必用もないだろう。
触れた時から自分が誰だか気付いているのだから、これ以上恐れにより昂ぶる事はないはずだ。
「そうだ。遅くなったな……」
「ん、大丈夫。ってか、それ承知でやってるしさ」
最初に縛って目を閉ざして欲しいと言い出したのは芝浦だった。
手塚は優しいからそういう事は嫌いかもしれないけど。
そうやっておずおずと頼まれた時は冗談かと思ったが、実際に縛ってみた時の反応の良さを見て本心からそうされるのが好きなのだという事を知った。
同時に、身動きがとれぬままただ自分の手の中で自由にされる芝浦を見ると手塚もすこぶる興奮る事に気付く。
つまるところ、芝浦という人間は「サディストのように振る舞うマゾヒスト」であり手塚という人間は「常識人の皮をかぶったサディスト」だったのだ。
お互いの嗜好が完全に合致しているのを知ってから、そういう戯れは増えた。
今日、縛って欲しいと願ったのは芝浦だったか。それとも縛らせて欲しいと言ったのは手塚だったか。それさえももう覚えていない。だが、縛った芝浦を暫く置くため買い物に出たのはわざとだし、芝浦もそれを望んでいたのは確かだった。
「よく待っていた……ご褒美をあげないとな」
手塚は蜂蜜の蓋を開けると、それをたっぷり指につける。
「口を開けろ、芝浦……」
「あ……ん、うん……」
そして芝浦の口を開けさせると、その舌の上に蜂蜜を垂らした。
口の中に落ちた雫が何だかわからなかったのか、一瞬芝浦は驚いて口を閉じるがすぐにそれが甘いもの(蜂蜜だと正しく判断したのかは分らないが)だという事を理解したのだろう。手塚の指先を確かめるよう舌を伸ばすと、丁重にその指を舐りはじめた。
手塚の指に舌が絡みつき、這い回り、貪るように舐り続けるその音だけが暗闇に響く。
やがて蜂蜜を舐り尽くした芝浦は、その舌を出しながら手塚に求めるのだ。
「手塚ぁ、もっと……もっとちょうだい……な? ご褒美……」
暗闇でその姿は見えないが、甘えた声は手塚にその赤い舌と溶けるような視線を幻視させる。
何て可愛い男なんだろう。そしてこの男の全てが、今は自分のものなのだ。
「あぁ、もっとくれてやる。もっと……な?」
手塚は芝浦が舐っていた指に再び蜂蜜を絡みつけると、それを自分の口にたっぷりと含み唇を重ねる。
「んっ……」
舌に絡みつく蜂蜜は蕩けるように甘く、口にしたのが指ではなく舌である事に気付いた芝浦は懸命に舌を絡め、蜂蜜を舐りながら手塚の舌を慰める。
甘いキスが続く中、蜂蜜がついた指先は粘り気を残したまま後ろ手縛られた芝浦の身体に触れていた。
買い物袋を下げ、手塚はいつもよりゆっくりとアパートまでの道のりを歩く。
月の無い夜は、乏しい外灯がアスファルトを照らしていた。
袋の中に入っているのはビールに蜂蜜、それとミックスナッツだ。
正直な事をいえば、どれもすぐに必用なものではない。手塚は毎日酒を飲むタイプでも無かったし、蜂蜜だって急に必用なものではない。むしろ普段なら買わないような品物だ。ナッツ類に関しては完全に目に入ったから手にとっただけであり欲しいと思ったものでもない。
そもそも今日はコンビニに行くほどの用事など一つもなかったのだが、そんな意味のない買い物に出た事には大きな理由と秘密が存在した。
手塚は自分の部屋まで来ると、深く呼吸を吐いてから何も言わずに部屋へと入る。
鍵の回る音、ドアノブが動く金属の音がやけに響く中、電気を消した部屋に一つの影が蠢いていた。
「誰っ……誰だよ。手塚? ……手塚だよなっ」
ソファーのある場所から芝浦の声がしたが、手塚は返事もせず部屋に入る。
室内の灯りは最小限にまで絞っていたから殆どモノの輪郭しかわからなかったが、それでも自分の部屋だ。さほど迷う事なく冷蔵庫を開け、ビールを中に入れた。ナッツと蜂蜜はそのままテーブルの上でもいいだろうと思い袋のままテーブルへと置く。
「手塚? なぁ、手塚なら返事してくれって……」
ソファーの上から不安そうな声がするが、手塚は無言のまま闇を歩く。
そして漠然と、以前城戸とした話を思い出していた。
『手塚、よく芝浦と付き合ってて怒らないでいられるよな。あいつ、しょっちゅう人の事バカにしたような話し方するし、すぐ誰かを挑発するような所あるだろ? いかにもSっぽいってか、いい性格してるって感じなのにさ』
確か、城戸はそう言っていたか。
かく言う城戸も芝浦の奔放な行動に対して怒りや憤りを露わにして見せるが、本気で怒ったりはしないからよく付き合ってると思うが、それは城戸が芝浦の挑発はあくまで冗談であり、本気でやるつもりがないのを理解している寛容な大人だからだろう。
だが城戸が芝浦の事を『サディスト』だと思っているのならそれは勘違いだ。むしろ芝浦は他人を責め立てるより、誰かに責め立てられる方がよっぽど悦ぶのだから。
最もその勘違いを訂正する必要はない。本当の事は、手塚だけが知っていればいいからだ。
「手塚……返事してくれって。なぁ……」
声を震わせながら芝浦は必死に手塚の姿を求める。その声を聞きながら、手塚はソファーの開いてる空間へ腰を下ろした。
「っ……誰。誰だよ……」
ソファーの上に横になっていた芝浦は、身を縮めて警戒する。
無理もないだろう。 この部屋は薄暗く目が慣れてようやくモノの様子がうっすらと把握できるような状態なのに、今の芝浦は目隠しをされいる上その手足をきつく縛られているのだから。
自分では思うように身体が動かせない状態で、物言わぬ誰かが部屋に入り存在するというだけでも不安と恐怖をかき立てられるはずだ。例えそれが家主である手塚本人である可能性が一番高いとしても、1%に満たない『もしも、そうじゃなかったら』という空想は恐れを募らせる。
身を強張らせ恐れる芝浦の頭を撫でてやれば、芝浦はやっと人心地ついたような声を出した。
「やっぱり手塚なんだな。よかった……流石にこの格好で空き巣でも入られたら、どうにもならないからさぁ……」
手塚はその声を聞きながら芝浦の身体を撫でる。
目隠しはきつく縛ったはずだったが、手塚が出かけている間に不安で思ったより身体を動かしていたのだろう。幾分か緩くなっているのがわかる。
手足は布をかませてから芝浦が部屋に置きっ放しにしたネクタイで縛ったものだ。挟んだ布があるから肌を傷つける事はないだろうが、それでも縛った痕は残るだろう。
(……足首の痕は気付かれなくても、手首の痕は誰かに気付かれるかもしれないな。まぁ、それを俺が気にする事はないか)
手の戒めがほどけていないか確認すると、手塚は芝浦の身体を抱き上げるように起こしてからソファーに座らせてやれば、芝浦はその胸や手に顔を近づけ、微かに匂いを確かめる。
「ん……やっぱり手塚の匂いがする。手塚……なんだよな」
もう黙っている必用もないだろう。
触れた時から自分が誰だか気付いているのだから、これ以上恐れにより昂ぶる事はないはずだ。
「そうだ。遅くなったな……」
「ん、大丈夫。ってか、それ承知でやってるしさ」
最初に縛って目を閉ざして欲しいと言い出したのは芝浦だった。
手塚は優しいからそういう事は嫌いかもしれないけど。
そうやっておずおずと頼まれた時は冗談かと思ったが、実際に縛ってみた時の反応の良さを見て本心からそうされるのが好きなのだという事を知った。
同時に、身動きがとれぬままただ自分の手の中で自由にされる芝浦を見ると手塚もすこぶる興奮る事に気付く。
つまるところ、芝浦という人間は「サディストのように振る舞うマゾヒスト」であり手塚という人間は「常識人の皮をかぶったサディスト」だったのだ。
お互いの嗜好が完全に合致しているのを知ってから、そういう戯れは増えた。
今日、縛って欲しいと願ったのは芝浦だったか。それとも縛らせて欲しいと言ったのは手塚だったか。それさえももう覚えていない。だが、縛った芝浦を暫く置くため買い物に出たのはわざとだし、芝浦もそれを望んでいたのは確かだった。
「よく待っていた……ご褒美をあげないとな」
手塚は蜂蜜の蓋を開けると、それをたっぷり指につける。
「口を開けろ、芝浦……」
「あ……ん、うん……」
そして芝浦の口を開けさせると、その舌の上に蜂蜜を垂らした。
口の中に落ちた雫が何だかわからなかったのか、一瞬芝浦は驚いて口を閉じるがすぐにそれが甘いもの(蜂蜜だと正しく判断したのかは分らないが)だという事を理解したのだろう。手塚の指先を確かめるよう舌を伸ばすと、丁重にその指を舐りはじめた。
手塚の指に舌が絡みつき、這い回り、貪るように舐り続けるその音だけが暗闇に響く。
やがて蜂蜜を舐り尽くした芝浦は、その舌を出しながら手塚に求めるのだ。
「手塚ぁ、もっと……もっとちょうだい……な? ご褒美……」
暗闇でその姿は見えないが、甘えた声は手塚にその赤い舌と溶けるような視線を幻視させる。
何て可愛い男なんだろう。そしてこの男の全てが、今は自分のものなのだ。
「あぁ、もっとくれてやる。もっと……な?」
手塚は芝浦が舐っていた指に再び蜂蜜を絡みつけると、それを自分の口にたっぷりと含み唇を重ねる。
「んっ……」
舌に絡みつく蜂蜜は蕩けるように甘く、口にしたのが指ではなく舌である事に気付いた芝浦は懸命に舌を絡め、蜂蜜を舐りながら手塚の舌を慰める。
甘いキスが続く中、蜂蜜がついた指先は粘り気を残したまま後ろ手縛られた芝浦の身体に触れていた。
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