インターネット字書きマンの落書き帳
Hello World オメガさん
暁月で新たにイベントが追加となったオメガさんの様子を見て書きました。
オメガ感情駄文です。
暁月の6.15で追加になったんだっけ……?
なので、暁月フィナーレしてオメガのイベントをすべて終わらせるまではみないでいただけると幸いです、ネタバレなので!
そして、それを踏まえて呼んだとしても「俺の考えた最強の自己満足オメガさん」が出てるだけですが……。
いいんだよ!
二次創作はいつだって俺の自己満足だからな!
話としては、オメガが別世界にいる誰かに通信をおくる。
その通信内容というオメガ一人だらだらしゃべる系駄文ですよ。
よろしこ!
オメガ感情駄文です。
暁月の6.15で追加になったんだっけ……?
なので、暁月フィナーレしてオメガのイベントをすべて終わらせるまではみないでいただけると幸いです、ネタバレなので!
そして、それを踏まえて呼んだとしても「俺の考えた最強の自己満足オメガさん」が出てるだけですが……。
いいんだよ!
二次創作はいつだって俺の自己満足だからな!
話としては、オメガが別世界にいる誰かに通信をおくる。
その通信内容というオメガ一人だらだらしゃべる系駄文ですよ。
よろしこ!
「Hello World」
Hello World
Hello World
これはまだ見ぬ誰かに向けて発信しております。
特に意味も持たぬ冗長なだけの発信ですが、以前のワタシたちと同等の文化レベルに達している種族がやはり同じようにおおよそ意味があると思えぬ情報をどこにいるかもわからぬ誰かのために発信した事例に基づき、ワタシも同様の発信をする事で何かを得ることが出来るのではないかと思い試験的に発信するものです。
ワタシの個体名は「オメガ」
自立式兵器であり、自己進化を繰り返す事で成長する存在として設計されております。
かつてのワタシは一個体だけでも一つの星を壊滅させる災厄と同等の戦闘力を有しており、極めて危険な兵器でした。
ですが現在はこの世界でいう「玩具」同等の力しか所有しておらず、以前の個体に残っていたわずかな記録と情報を得てかろうじて存在している弱き個体にすぎません。
よって、このメッセージを受け取ったあなたが誰でどのような状況にあったとしてもワタシは敵にはなり得ませんし、同時に味方として現れる事もできません。
もしあなたが極めて逼迫した状態にあるのならこのメッセージは最後まで聴くのは無駄なことですので、別のメッセージを受信・再生する事を推奨します。
それでもかまわないというのでしたら、メッセージの再生を継続してください。
……。
…………。
ワタシのメッセージを聴く事を厭わない、という判断をしたアナタにまずは感謝します。
現在ワタシは「ココロ」を学習している最中にあり、最初にも述べた通りこのメッセージを発信した理由の大半はココロについてより深く知るための実験になります。
ワタシの個人的な実験による産物である限り、なぜそのような実験をワタシがするに至ったかを説明する必要があるでしょう。
アナタと相互理解を深めるため、その理由を説明いたします。
ワタシたちの母星は自立式の戦闘兵器が軍を率いていました。
マスターと呼ばれる存在。ある星では「王」と呼ばれ、ある軍隊では「元帥」などと呼ばれる存在と役割は近いでしょう。 数多にある戦闘兵器たちに命令し、多くの星を侵略。その領土を自分たちのモノにして資源を回収し自己強化をしてまた新たな星へと侵略を繰り返していました。
ワタシの星に存在する生命体は実験的に持ち込まれた草木などあくまでサンプルとしての存在だけで、すべては機械兵器です。
以前のワタシたちはあるいは人間のような形をしていたのかもしれませんが、すでに元の肉体が何であったのか記録された存在がないので推測することしか出来ません。
ワタシはその星で創造され、マスターの命令を受け飛び立ちました。
長い旅になりました。気が遠くなるほどの時間の果てたどり着いた星で、ワタシはマスターの命令通り侵略行為を開始します。
ワタシの母星をより強固にするため合理的な判断をしたつもりでした。
残念ながらそこでワタシは強き個体により敗れ、先に述べた通り玩具の体となってしまったのですが……。
ワタシを倒したモノは戦闘力が極めて低い人間の一人でした。
彼ら、あるいは彼女らの個体としての戦闘力はワタシどころか母星では先遣隊として扱われる兵器よりも遙かに脆く壊れやすいものです。
ですが彼ら、あるいは彼女らは「ココロ」の作用でワタシでも計算できぬような高い力を発揮しワタシよりずっと小さな戦闘力しかもたないはずなのにワタシに打ち勝ったのです。
また、ワタシの母星ですべての兵器を率いる「マスター」はいくつかの判断を経た後、ワタシの母星を「終わらせる」道を選んだといいます。
学習し、改良を重ね、あらゆる星を滅ぼして資源を得て、また学習し改良していく。
ワタシたちの星はそのようなルーティーンを重ね反映してきました。
資源がなければ奪い、奪えなければさらに自らを強固にして戦う。極めて合理的な繁栄です。
ですがワタシのマスターは、その繁栄を拒絶したのです。
奪うために学習する。それは倫理的に正しい事ではないのでしょう。
ですが生きるために戦うのと何らかわりのないことで、生きるために戦うという言葉は多くの生命が同意する行為です。
ワタシたちは自己を存続させるための機能をもち、それを維持するために存在してきたのです。それは合理的で正しい判断でしょう。
ですがマスターはそれを否定して、すべて終わらせる事を決断しました。
その決断により母星は終焉を迎え、消え果ててしまったのです。
ワタシの母星で生き残ったのはワタシを含め母星になかったわずかな兵器だけでしょう。
その中でも自己修復機能をもたぬ兵器はいずれ朽ちていくのですから、遠からずワタシだけになってしまうのでしょうね。
……ワタシはマスターがなぜそのような決断をしたのか、理解できずにいます。
ワタシたちのルーティーンは合理的であり、機能的でもあった。無駄はなく終焉を望む結論に至った理由が今のワタシでは思考に至らないのです。
よってワタシはマスターがそのような結論に達した理由に「ココロ」があるのではないかと、そう判断しました。 そして「ココロ」をもつ存在と言葉を重ね思考を重ね、いかにしてマスターが終焉を望むに至ったのか。その「ココロ」をシミュレートしようと思ったのです。
現在をもってしても、その計画は進んでおりません。
ココロというのは極めてシンプルのようで複雑であり、非合理的なようで合理的でもあり、人によって同じ事例でも形を変えてしまうところがあるからです。
当初のワタシはココロの定義を人間たちがもつ固有の特殊能力だと思っていました。
ですが現在は定義を変え、もっと流動的な存在であり人間自身もその存在を制御できぬようなものとして観測しております。
ワタシの母星は存在していて存在のない力……アカーシャ、あるいはデュナミスと呼ばれるものにより終焉へと導かれましたが、ワタシの思うココロというのはそのデュナミスという存在に近かりしものだと仮定しております。
存在しているか存在していないかはひどく曖昧だが、確かにそれはある。と。
……今、試験的に発信しているこのデータはワタシ自身が世界の果てから発信されたメッセージを模倣して作ってます。
そのメッセージもまた、宇宙のどこかにいる誰かのために発信されたものでした。
受け取った相手が汎用言語を理解しているかどうかもわからないというのに発信された上、意味のない言語の羅列にしかすぎないつまらない情報を送ったのです。
ワタシはそのメッセージに聴く価値などないと思っていました。
実際そのメッセージは意味などない、合理性に欠ける言葉の羅列だったからです。
例えばこの世界に存在してないエネルギー供給方法であれば発展に必要不可欠です、発信する意味があるでしょう。 あるいは原始的な戦いを繰り広げる星での戦況をひっくり返すような破壊兵器の設計図であれば。多くの生命体を死滅させる有毒兵器の制作方法であれば。エーテルに作用し大規模な爆発を起こさせるような装置の情報であれば、有益な情報として開示していたことでしょう。
ですがそのメッセージは極めて個人的な言葉であり、ただ世界を。そこに生きる存在を肯定するだけの言葉にすぎなかったのです。
今そこにいる人間たちが求めるような情報はなに一つありません。
例えるならば個人の日記を一枚だけ破いてそれを発信したにすぎないようなものでしょう。
ですが、そのメッセージを聴いた人々は様々な表情をワタシへと向けました。
彼ら、あるいは彼女らがワタシに向けた感情で一番近いのは「喜び」だったように推測します。
そして彼ら、あるいは彼女らがそのような反応を見せた理由こそが「ココロ」であり、その作用から来る表情の変化だったという事は理解できます。
ココロは一見して不合理で無意味なものに大きく状態を左右されることが多いというのを、ワタシは理解していましたので。
ですが、ワタシは未だにココロの全容を理解しておりません。
なぜマスターが終焉を受け入れ活動停止を選択したのか、そのココロがわからないし分かりたくもない。
それでもワタシは学習し歩み続けることが出来るよう設計されました。今後もココロを研究しマスターのココロを理解したい。
理解した上でそれが拒絶すべき非合理的な考えだったのか、それとも納得と理解の上で同意できる合意的なものだったのか、ワタシなりに判断したいと思うのです。
その計画の一つとして、ワタシはアナタに言葉を贈ります。
それは今のワタシにとって意味のない言葉。ですがあの時、人間たちが喜びにも似た表情を向けた言葉です。
ワタシはワタシなりに分析し、今からその意味がないがココロのある言葉をアナタに訴えたいと思います。
Hello World
Hello World
どこかでこの通信を聴いているアナタは、いまどのように世界を見ているのだろう。
世界は美しいのだろうか。それとも生きている事すら面倒で下らないろくでもない世界なのだろうか。
あなたが世界にいかような思いを抱き、その生にいかなる喜びあるいは悲しみを抱いていたとしても、ワタシはそれを祝福しよう。
ココロのないワタシにとってアナタのもつ思いは、そしてアナタを今まで突き動かしてきた力は紛れもなく尊く、美しいのだ。
アナタが世界を美しいと思うのなら、ワタシはアナタを祝福しよう。
世界にある輝きや光といった美しさを拾い集めそれを眺めて喜べる、そんなアナタは美しいのだから。
アナタが世界を歪でむなしいものと思っていたのなら、ワタシはアナタを祝福しよう。
永久の闇や虚であってもアナタは命を投げ出さずその場へと立っていた、そんなアナタは素晴らしいのだから。
ワタシは、願う。
この通信を受け、聴いた存在が己の思う正しさや良さを貫いて立ち、生きていくことを。
そしてアナタに送ろうと思う。
世界を感じ生きていく、その素晴らしい生をもち、未来を歩んでいくことを。
……ワタシはこの言葉がどのようにココロに響くかわからない。
そもそもアナタのココロに伝わる言葉だったのかも、理解していない。
だがいつか、ワタシが再び宇宙へ向かうだけの耐久力を得たとき。ワタシが放った言葉を誰かが聞いて何かを思ったのだとしたらきっとそれは「うれしい」という事になるのだろう。
いつかのワタシがそのようなココロをもっていたのならば、アナタの思ったような喜び、あるいは悲しみを共感し理解している世界を、ワタシ自身も望んでいる。
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